コラムNo81・No82では下記1~4について触れました。今回は下記5から続いて書いてみたいと思います。
1 脳は楽しいことが好き
2 脳は刺激的な学習をすることが好き
3 脳の衰えを老化のせいにしない~脳は齢を重ねても育ち続ける~
4 愛は脳を元気にする
5 脳の傷は癒せる
6 脳はだまされやすい
(※No7は次回のコラムに続きます)
7 脳は支配できる~脳は書き換えることができる~
5 脳の傷は癒せる
医師松澤大樹氏によると“心の病は脳に傷がある…ことが原因であるが、その傷も食事療法・運動・有効な薬…で治っていく。治癒したことは画像ではっきりわかる…”その療法で、多くの人々の心の病(うつ病・統合失調症・アルツハイマー・認知症…)を癒してきた松澤氏独自の見解です。(著書「心の病は脳の傷」)
現在の精神科の世界では、統合失調症・アルツハイマー・認知症…は抗精神病薬を中心に投与することで、悪化する速度を遅くするとか、小康を保たせるやり方が主流で、まず治る病ではない…というのがほぼ定説です。しかし、松澤氏のもとを訪れた多くの患者さんの脳の傷が、治癒に従ってその傷が無くなっていく、或は小さくなっていく状態が、画像(松澤式断層法)に、はっきり映し出されるのです。新たな細胞が生まれ、傷を修復している映像が明確にわかります。
しかし、「治癒する!」…と信じているのは患者さんだけで、松澤氏の指摘は、従来の精神医学の常識とはかけ離れているために、やはりその世界では抵抗が多いようです。その結果、その治療方法によって、日本の医学界、精神科医の認識が変わることはなく、やはり従来通りの治療方法が、主流となっています。しかし私は長年、心の病を対象にしたカウンセリングをやっている者として、カウンセリングでは限界があると言われる“脳の病の治療法”がある…という朗報には小躍りして喜んでいる者のひとりです。
“バナナを食べて走りなさい”…が松澤氏の持論で、脳を回復させる力がある必須アミノ酸トリプトファンを多く含む“食事”(バナナはその筆頭)と、“運動”を勧めています。あとはぐっと減らした有効な薬物です。
6 脳はだまされやすい
作家の五木寛之氏も「脳はだまされやすい。私は一日1回は、精いっぱい大きく口をあけて笑う」と話していました。笑うと「脳」は、“ああ、この人は幸せなんだ!”と理解して、幸せの化学物質を出してくれる…というからくりです。
「プラシーボ効果」という興味深い現象があります。病気の人に医師が「これはあなたの病気にとてもよく効く薬ですよ!」と伝えて、砂糖の塊を与えたら、事実薬効がある‥ということは、昔からよく知られています。「脳」は暗示にかかりやすいのです。茂木健一郎氏も「脳が“これは自分の病によく効く薬だ”と思い込むと、脳はそれに対応した動きをしていく…ということが、最近の研究でも明らかになっている」と述べています。
祖父は東洋医学の赤ひげ先生で、地域では人気者でした。多くの人を奇跡的に癒すことで通っていました。今思うと、祖父の言葉にはまさに「プラシーボ効果」があったのだろうと思います。私は幼い頃、風邪をひくと、扁桃腺が炎症を起こし大きく腫れ上がって苦しんでいました。すると祖父は、私の喉に暫く手を当て、目を閉じて祈っているような雰囲気でした。そして「うん!すぐ治るぞ!10分もすれば大丈夫だ」本当に10分くらいたったら見事に痛みがとれていたものです。私の「脳」は祖父の言葉に見事にだまされていた…ということでしょうか(笑)
昔から日本には“言霊(ことだま)”という言葉があります。言葉には不思議な霊力があり、ポジティブな言葉もネガティブな言葉も、その言葉を発すると、その人には勿論、それを聴いている人にも、深い影響を与えていくと言われています。だから子育ての上でとても大切なことは、子どもの心に、恐怖心や不安をあおるような言葉はできるだけ避けて、その子の素敵な行動・言動に目を向けて、ポジティブな言葉がけをしてあげることがとても大切です。なぜなら、その子はそのままを受けとって「脳」に印象させるからです。
1 脳は楽しいことが好き
2 脳は刺激的な学習をすることが好き
3 脳の衰えを老化のせいにしない~脳は齢を重ねても育ち続ける~
4 愛は脳を元気にする
5 脳の傷は癒せる
6 脳はだまされやすい
(※No7は次回のコラムに続きます)
7 脳は支配できる~脳は書き換えることができる~
5 脳の傷は癒せる
医師松澤大樹氏によると“心の病は脳に傷がある…ことが原因であるが、その傷も食事療法・運動・有効な薬…で治っていく。治癒したことは画像ではっきりわかる…”その療法で、多くの人々の心の病(うつ病・統合失調症・アルツハイマー・認知症…)を癒してきた松澤氏独自の見解です。(著書「心の病は脳の傷」)
現在の精神科の世界では、統合失調症・アルツハイマー・認知症…は抗精神病薬を中心に投与することで、悪化する速度を遅くするとか、小康を保たせるやり方が主流で、まず治る病ではない…というのがほぼ定説です。しかし、松澤氏のもとを訪れた多くの患者さんの脳の傷が、治癒に従ってその傷が無くなっていく、或は小さくなっていく状態が、画像(松澤式断層法)に、はっきり映し出されるのです。新たな細胞が生まれ、傷を修復している映像が明確にわかります。
しかし、「治癒する!」…と信じているのは患者さんだけで、松澤氏の指摘は、従来の精神医学の常識とはかけ離れているために、やはりその世界では抵抗が多いようです。その結果、その治療方法によって、日本の医学界、精神科医の認識が変わることはなく、やはり従来通りの治療方法が、主流となっています。しかし私は長年、心の病を対象にしたカウンセリングをやっている者として、カウンセリングでは限界があると言われる“脳の病の治療法”がある…という朗報には小躍りして喜んでいる者のひとりです。
“バナナを食べて走りなさい”…が松澤氏の持論で、脳を回復させる力がある必須アミノ酸トリプトファンを多く含む“食事”(バナナはその筆頭)と、“運動”を勧めています。あとはぐっと減らした有効な薬物です。
見事に「心」の機能を整理した松澤先生の仕事は、
何個ものノーベル賞に値する偉業だと、私は思っています
田辺 功(医療ジャーナリスト)
6 脳はだまされやすい
作家の五木寛之氏も「脳はだまされやすい。私は一日1回は、精いっぱい大きく口をあけて笑う」と話していました。笑うと「脳」は、“ああ、この人は幸せなんだ!”と理解して、幸せの化学物質を出してくれる…というからくりです。
「プラシーボ効果」という興味深い現象があります。病気の人に医師が「これはあなたの病気にとてもよく効く薬ですよ!」と伝えて、砂糖の塊を与えたら、事実薬効がある‥ということは、昔からよく知られています。「脳」は暗示にかかりやすいのです。茂木健一郎氏も「脳が“これは自分の病によく効く薬だ”と思い込むと、脳はそれに対応した動きをしていく…ということが、最近の研究でも明らかになっている」と述べています。
祖父は東洋医学の赤ひげ先生で、地域では人気者でした。多くの人を奇跡的に癒すことで通っていました。今思うと、祖父の言葉にはまさに「プラシーボ効果」があったのだろうと思います。私は幼い頃、風邪をひくと、扁桃腺が炎症を起こし大きく腫れ上がって苦しんでいました。すると祖父は、私の喉に暫く手を当て、目を閉じて祈っているような雰囲気でした。そして「うん!すぐ治るぞ!10分もすれば大丈夫だ」本当に10分くらいたったら見事に痛みがとれていたものです。私の「脳」は祖父の言葉に見事にだまされていた…ということでしょうか(笑)
昔から日本には“言霊(ことだま)”という言葉があります。言葉には不思議な霊力があり、ポジティブな言葉もネガティブな言葉も、その言葉を発すると、その人には勿論、それを聴いている人にも、深い影響を与えていくと言われています。だから子育ての上でとても大切なことは、子どもの心に、恐怖心や不安をあおるような言葉はできるだけ避けて、その子の素敵な行動・言動に目を向けて、ポジティブな言葉がけをしてあげることがとても大切です。なぜなら、その子はそのままを受けとって「脳」に印象させるからです。
いくつになっても“自分は若い!”という自己暗示は重要である。実際、
人間は暗示にかかりやすい動物である…(中略)若々しさが保たれると、
心の老化病である老人性痴呆は発症しない
松澤 大樹
・コロナウイルスによる自粛ムードが続き、気分転換の外出や、お友達とのささやかなランチにも行けない。マスクで隠れるからと、ここ数日は、お化粧も手抜き(チークもしない)様な毎日でしたが、「いくつになっても私は若い。」と自分に言い聞かせ、コロナを警戒しながらも、今だからできる、ささやかな楽しみを見つけて行きたいと思います。古市 (*^_^*)
返信削除Unknownさま
削除コメントに気づくのが遅くなりました。
ほんと! コロナによる自粛ムードは ストレスになりますね。九州も大変ですものね…。
なるほど! どこに出かけるのも今はマスク、マスクで お化粧もちよっと手抜きしますよね(笑)
コラムの中の松澤氏のフレーズに倣って「いくつになっても私は若い!」という自己暗示はきっと プラシーボ効果があると 私も信じて 自分に言ってあげていますよ(笑)
Unknownさんは こんな環境の中でも 自分の心を喜ばせることを 感じてあげていらっしゃる様子。素敵ですね! コロナを過剰に恐れることなく こんな状勢の中でもUnknownさんのように 自分の心が喜ぶことを 一人でも多くの人がやっていったら 世相の緊張が解き放され コロナも必ずや 終息に向うような気がします。
有難うございました!
脳と心の機能を知れば自分の体・・・自分自身は全て自分のもの、自分自身だ!ということを改めて認識しました。集団意識から抜け出した人から実現できるんですね。
返信削除そして脳はだまされやすい・・・。言霊の影響力。
昔、ヒヤシンスの球根を二つもらったので当時関わっていた6年生の女の子とひとつの球根にはプラスの言葉、もうひとつの球根にはマイナスの言葉を毎日ささやいてみるということをやってみました。やはりプラスの言葉をもらったヒヤシンスの方がよく成長し花付きも良くなったことを思い出しました。
常々プラシーボ効果も期待し脳をだますために(?)言霊を大切にして自分に声かけしてますが・・・子どもに声かけしたように私にも誰かに声かけしてもらったら効果が二倍になるかな・・・と閃いたところです(笑)
MOONさま
削除いつも有難うございます!仰っている通りです。総てとは言えませんが脳さへも幾らか私たちは支配できる。体のすべての責任は私たちにあるのですね!
メディアの過剰報道によって、いま人々の集合意識が 恐れと不安に大きく揺り動かされています。でも真実を知っている人はそれの影響は受けません。MOONさんも言われているように集合意識からは抜け出したいものですね!
そうでしたか!「言霊の力」をMOONさんは ヒヤシンスで すでに体験していらっしゃるのですねえ!素晴らしい!
お互いに 言霊のプラシーボ効果を期待して 自分にもプラスの声がけをしっかりしてあげたいものですね。他人さまからのそれも きっと嬉しいものですが 自分が自分にかける言葉以上に力のあるものは無い気もします。脳の神秘 なかなか興味深いですよね!
いつも感謝です!