2022年7月20日水曜日

「なまけ者のさとり方」研修会から

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Column 2022 No.110

 タデウス・ゴラスのこの著についてのコラムをNo107No108でとりあげました。私のコラムをいつも愛読下さっている福山にお住いのSさんが、ご自分もすぐにこの本をお読みになり、とてもよかったので「今回は“なまけ者のさとり方”の内容を中心にお話しください」ということで仲間を集めて研修会の輪を作って下さいました。

 悟りには勿論いろいろな解釈がありますが、今回はまずタデウス・ゴラスのいう「悟りとは」を引用し、続いて当日の研修会で話題になったことを、補足したり纏めてみたいと思います。

タデウス・ゴラスの言う「悟り」とは
悟りとは現在の私たちの意識を少しずつ広げる体験(地球、宇宙全体への理解の深化・魂の深化)のこと。完全な悟りとは、私たちは無限の存在であること。宇宙全体が生命を持っているということを知ることである。意識が広がっていく…そのプロセスそのものが悟りであり、何処か特定に定義された状態に達するということではない(後略)

 タデウス・ゴラスの言う“意識が広がっていく…そのプロセスそのものが悟りである”という辺りを当日はクローズアップして話題にしました。


~ 意識を広げるため(悟るため)に出来ること ~

1.バイブレーションを上げる

 私たちを含めすべての生きものは自ら持つ“波”で振動しており、それをバイブレーションと言いますが、解かり易く言えば、その人が持っている“思考の傾向や特性”と言っていいかもしれません。実は周りに起き湧いていることはすべてニュートラル(中立)で、正しい・間違っている…はないのですが、私たちは自分の持っているバイブレーション、つまり価値判断や思い込みで、周りの世界をみて、自分の世界を創っているのです。バイブレーションの高い人は幸せな世界を創り、バイブレーションの低い人は狭く苦しい世界を創っていくことになります。

 それではバイブレーションを上げるために何ができるでしょう。その話題では皆さんから色々と案が出てきました。…高い場所に上がってみる。自然の中に入る。気(バイブレーション)のいい場所に行く。バイブレーションのいい人に逢う…等々。「今日皆さんと分かち合いたい内容は、実は全てバイブレーションを上げていく方法でもあります」…と伝えて話題を進めていきました。

2.まわりの世界をあるがままに見る(事実を見る)

 自分が無意識に使っているバイブレーションに気づくことから出発です。つまりあるがままの世界を見るということは、自分の想念の癖から来る“思い込み”や価値判断を取り去り、ものごとすべて事実だけを見るということです。

 例えば“あの人はだらしない”はやめて“Aさんは使ったものを置いたままにしている”。“あの人は意地悪だ”はやめて“Bさんは私にお前はダサい奴だと言った”…のように目の前の出来事にジャッジ(価値判断)を加えず、あるがまま起っていることだけを見ていくということです。

 “すべての事象は深いレベルで必然的に起きている”…と賢者は説いていますが、私たちはまだまだその理解には遠く及びません。大切なことは、起きたことにいちいち反応するのではなく、ただ事実を見ていく…ことで、私たちのバイブレーションはいい状態に保たれると言うわけです。

3.自分を愛することが悟りへと向かう王道

 私たちはすべての人々と繋がっています。自分が自分自身への愛に目覚めたとき自分自身への愛のバイブレーションは、もともとつながっている他者(人類)へと、自ずと大きく広がっていきます。だから自分自身への愛は人類への愛の原点であり出発点なのです。

 ① 頭ではなくハート感覚で生きる
 ヘッドレベル・ハートレベルと言う表現があります。ヘッドレベルでいると、これまで話してきた価値判断や思い込みの視点から、狭く重苦しい世界を創っていく傾向になります。ハートレベル、つまり感じることを大切に生きている人は、自分の感性で世界を見つめ、その人にとっての真実の世界を創っていくでしょう。

 ② 感情とうまくつきあう
 自分自身を愛するということは、自分の感情といかに折り合いをつけ心地よくつきあっていけるかと言うことでもあります。それほど感情は私たちの人生を支配しているのです。罪悪感・無価値感・拒絶感・嫌悪感・虚無感・喪失感…等々、すべて感情です。それらの感情に支配されたとき、私たちは混乱してしまうのです。

それから学ぶべきものを学んで、もういい加減うんざりしているのなら、
捨ててしまいなさい。どうやって? それらを愛し抱き入れ、
自分の存在の中にそれらがあることを赦すことによってだ。
するとそれらはあなたを圧倒することは無くなるであろう。
賢者の言葉

 人間はお互いに上等ではありません。まず自分の中の汚れていると思っている部分、感じたくないと思っている部分から目を逸らさず、愛し赦していくしかありません。事象を許すのではなく、それにまつわる感情にフォーカスすることがポイントです。どんなにみっともない自分であってもその都度本当の感情に気づいて丸ごと抱き入れるのです。自分を愛することは悟りへと向かう王道なのです。

自分の感情がどうしようもなく嫌で、それを愛するなんてとても
できないと感じるかもしれません。でも愛すると決心しなさい。
嘘だと思っても“私はそれを嫌っている自分を愛している”と言いなさい。
タデウス・ゴラス

 ③ 自分軸で生きる
 あなたの人生の答えはあなたの中にあります。外には無いのです。他者に合わせた生き方は自分軸からどんどんずれていきます。自分の中に価値基準(ものさし)をもちましょう。自分に嘘をつかない。自分の真実を生きる…これは自分軸を強くするポイントです。人生に迷ったら自分に返る。他者に答えを求めないで自分のハートに尋ねましょう。やがてはっきりと答えが返って来るようになります。

 ④ 心が喜ぶことを果敢に
 自分のハートはあなたの答えを知っています。心が喜ぶこと。あなたのハートにしっくりすること…は思い切ってやってみる価値があります。ハートが歓喜し、あなたのバイブレーションは大きく上がっていくでしょう。悟りとは徐々にバイブレーションを上げていくプロセスとも言えるのです。

 覚醒(悟り)にゴールはありません。私たちは常に広がり続け、目醒め続けていきます。自分軸からずれないで、感じては気づき、そして赦し、自分の感情と上手につきあいながら日々、私たちは心のユートピアを目指していくのです。

 あなたの気付きは周りの人々の気づきを促します。あなたが自分を愛すれば、周りの人々も自分を愛するようになります。私たちはみんな繋がっているからです


*次回のコラムは2022年8月20日前後の予定です。

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