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Column 2021 No.94
心からの笑顔は本当に素敵です。心からの笑顔に出逢ったら一日中幸せな気持ちになります。心にエネルギーが湧いてきます。心からの笑顔には人を元気にする不思議なパワーがあります。
逆に笑顔の消えた顔に出逢うと、大丈夫かなあ…と心配になったり、不機嫌な表情に出逢うと、自分の気持ちも意気消沈することがあります。人は繋がっているからです。ゲーテは「人間の最大の罪は不機嫌である」と言っていますが、確かに理由もわからず身体から不機嫌を醸し出している人の傍にいると、こちらの感情も混乱し、エネルギーも衰退してきます。
今回は“笑顔”について考察してみたいと思います。笑顔の背景には色々な動機があります。
* 相手に不愉快な気持ちを与えないように笑顔をする
* 自分の感情を隠すために笑顔をする
* 自分の気持ちを鼓舞するために笑顔をする
* 心が喜んでいるから自然に笑顔になる
相手に不愉快な気持ちを与えないように笑顔をする
他者のために笑顔をする…これはいい人を演じている人に多い笑顔で、八方美人タイプです。しかしこれは本人がとても疲れるので、どこかでバランスをとらなければいけなくなるでしょう。八方美人的な人が、けっこう家族に不機嫌なのはそのためです。
自分の感情を隠すために笑顔をする
私は笑顔の絶えない顔は嫌いです。
そんな顔を目の前にすると、途端に居心地悪くなる。
人生笑ってばかりもいられないでしょうと思ってしまいます。
中島 義道
本人にとっては無意識だと思いますが、自分の本当の感情に気づいていないか、気付いていてもその感情が受け入れられないと、本当の気持ちを笑顔でカモフラージュしようとします。無意識でやっている場合が多いのですが、やはり相手にどう思われるか…の怖れが底辺にあるのです。このタイプの人に、私も時に出逢うことがありますが、その人の“素(す)の顔”が見えないので、結構もどかしい気持ちになります。
自分の気持ちを鼓舞するために笑顔をする
落ち込むことがありますが、そのときあえて
笑顔を作るようにすると前向きな気持ちになれるのです
大地 真央
他者のために笑顔をするのではなく、自分のために笑顔を心掛けることは大事だと思います。アンネ・フランクはユダヤ人迫害に逢い、屋根裏の隠れ家に住みながらそこで書いた日記の中に“つらい時の特効薬は心から笑うこと…”とあります。自分の心の不安・恐怖を、健気にも笑いで鼓舞し続けていたことが伝わってきます。
心が喜んでいるから自然に笑顔になる
私自身もこの心からの笑顔を目指しています。自分の心が喜ぶことをして、自身の欲求を満たしていけば、人の為に笑顔を作ったり、自分の感情を隠すための笑顔をする必要もないでしょう。欲求充足をして機嫌のいい人になったら周りの人も必ず平和になります。人類一人ひとりが、真実の笑顔を取り戻していったら地球は一気に平和になるでしょう。
さて、私は今の時世で、とてもさみしく残念に思っていることがあります。新型コロナウイルスの蔓延で、致し方なくマスクをしていなくてはならない事情に…です。講座の中でも受講者の方々はみんなマスクです。その人が今どんな表情でいらっしゃるのか分からないまま講座を続けるのは虚しいものです。友人と会ってもマスクの下の表情が見えないのは、何だか壁の前で話しているような寂しさを感じます。一日も早く平安な世相が戻ってきますようにと祈りたい気持ちです。
一方、マスクの中はある面、外部に見られることのない安全場所です。だからマスクの下では口角を下げて不機嫌な表情をしていても分かりません。するとつい筋肉は楽な方向に流れて、皮膚は自然に下に下がってしまうことにもなりかねません。私は“日常的にマスク”…という事情の中で面白いことをやり始めました。今回は「笑顔」がテーマですが、私は“このコロナの時期だからこそ出来るだけ楽しく過ごしたい”という意図をもって、以前からマスクの下でしっかりと“ひとり笑顔”を心掛けているのです。しかし時々忘れますが(笑)
これはいろいろな側面でとても効果的です。マスクなしではずっと笑顔をして街中は歩きにくいものですが、マスクの下なら一日中笑っていても平気です。それに不愉快なマスクでも笑顔をしていると、何だか世界がちょっぴり楽しく見えてくるから不思議です。口角もちょっと上がってきたかな(笑)…という感じです。
楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ
ウイリアム・ジェームズ
僕は人が笑ってほしい時に笑いません。自分が笑いたいから笑います
イチロー