2023年9月20日水曜日

感情は 感じたら手放す

  下村亮子チャンネル『 TRUST YOUR FEELING - あなたの中の答えを信じて 』 ★Youtube音声番組を始めました。聞いてみて頂けると嬉しいです★

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Column 2023 No.124

 現在YouTubeで配信中の“下村亮子チャンネル”第2回の中で「感情は感じたら手放す…は原則です」とお伝えし、手放し方はまたの回で配信する旨をお伝えしましたが、まずはコラムでまとめてみることにしました。

 感情は、感じたらなぜ手放した方がよいのでしょうか。いくつかその理由を挙げてみたいと思います。

1 感情にとらわれたり、ぼんやりとそれに浸り切っていると、感情が支配権を持ち、その感情から抜け出ることが難しくなります。

2 あなたの感情はあなたの人生の方向性を決めます。コラムNo120の「フクロウが教えてくれた幸せへの道しるべ」で取り上げたのは、いわゆる“引き寄せの法則”とよばれるものですが、ベースになるものは感情です。感じることは大切。しかしその後いつまでもその感情に執着していると、その波長に合った人生を引き寄せてしまいやすいものです。私達の感情は私達の人生を創造していく上で、無関係ではないということを知っておく必要があります。

感情が運命を大きく左右していることに気づきなさい
ジョセフ・マーフィー

3 また、湧き上がってくる感情に執着していると、そちらにエネルギーがとられてしまい「今」という大切な時間を生きるパワーが不足してくるので、今という大切なひとときを十分に活用できなくなります。

 それではどうすれば感情を手放していけるのでしょうか。今回のテーマ、「感情の手放し方」に進んでみたいと思います。

 例えば、スピリチュアルの分野で現在有名なN氏は「ネガティブな感情は本来のあなたのものではなく、今の地球の周波数だから、ただ外していけばいいのです」といったようなことを提言しています。彼は沢山の感情の手放し方を紹介していますが、ご参考に基本的な易しい手放し方のイメージワークをご紹介したいと思います。

「あなたが今不安の感情を感じていてその感情を手放すと意図する。両手が磁石になっているとイメージして胸に当てる。硬くて黒い塊のようになっている不安の感情がその両手にくっついて引き出される。両手に引き出した塊の重さを感じてみる。その両掌を宇宙(空)に向けて大きく開きその塊(かたまり)を手放す。その塊は細かい砂のような粒子になって宇宙に吸い込まれていく(ここで深呼吸)。暫くすると、宇宙からキラキラと輝くゴールドの粒子が降り注いでくる。その光の粒子を全身に浴び、胸の中にも納める(深呼吸をしながら身体に馴染ませる)」

※ 彼はイメージによる色々な手放し方を紹介しています。興味のある方は「並木良和」氏の書籍を参考にしてみてください。
余談ですが、もちろん、スピリチュアルとよばれる分野の多くはまだしっかりと科学的証明があるものではなくまたそれに依存してしまうことやカルト的なものには注意を要するものの、将来的には、(例えば現在のマインドフルネスのブームのような)社会での受容や科学的な理解もより進みうるのではないかと私は思いますし、自身のフィーリングに合うかなと感じれば自分軸で自己の責任でいろいろ試してみる価値はあるのではないかと思います。

苦しみは 欲望や執着から生まれる。
苦しみから解放されるには、欲望や執着を解き放つことである
釈迦

 祖父は家の中でよく“南無阿弥陀仏”と唱えていました。私には“なまんだぶ~”と聞こえていました。ある日私は祖父に「どうして “なまんだぶ~”と言ってるの?」と尋ねたら祖父は「ありがたくて感謝しているときも、雑念いっぱいで混乱しているときも、“南無阿弥陀仏”と唱えて、佛(ほとけ)さんにお預けしているんだよ」と言いました。祖父の感情の手放し方は“南無阿弥陀仏”のマントラだったのだろうと今は理解しています。
※ マントラとはインドで古代から使用されている、心を落ち着かせるために唱える短い言葉…という意味です。

 ハワイに伝わるヒーリングメソッド「ホ・オポノポノ」もマントラに乗せて感情を手放す方法に近いものです。心理学者のヒユーレン氏が体系づけた方法で、いま私たちが持っている観念・信念は長い歴史を重ねて、潜在意識に無意識の記憶として根強く横たわっている。それが縁に触れると周りの環境に映し出される。そのたびごとに“ありがとうございます”という感謝をベースにしたマントラを唱えることで、潜在意識のネガティブな感情を消去し、原初の状態に修復していく方法…としています。

 また親業の講座で学習する「能動的なきき方」(共感的な聴き方)は、強力な手放し方の1つだと私は理解しています。いかなる感情もそのまま受け入れ、真っ直ぐに見ていく。それをセルフカウンセリングに応用すると、

自分「ああ、わたし今すごく混乱してる!」
もう一人の自分「わけが解からなくなっているんだねえ」
自分「そう!昨日のあのことで頭が一杯!」
もう一人の自分「そうか、昨日の出来事が頭から離れないんだねえ。苦しいね…」

 ありのままの感情を、否定もせず同意もしないで、ただ共感で聴いていく“能動的なきき方”は、感情の交通整理の効果があるので、重い感情が解き放たれ、もともと持っていた答え・方向性がその人に見えてきます。

 また次のような手放し方もあるようです。

学ぶべきものを学んで、もういい加減うんざりしているのなら捨てておしまいなさい。
どうやって?
それらを愛し抱き入れ、自分の存在の中にそれらがあることを赦すことによってだ。
するとそれらはあなたを圧倒することは無くなるであろう
賢者の言葉

 このフレーズにあるように、如何なる悩みごとも、例えその事象が解決しないでも、それにまつわる自分の感情を丸ごと受容し愛し赦していく。手放すのではなく抱き入れていく。しかしその結果、周りに何が起ろうとその感情に圧倒されることが無くなる。つまりそれは、その感情を手放したことと同じことになる…という訳です。

 人間が執着を持って手放せないでいるネガティブな感情を、仏教語では「煩悩(ぼんのう)」と呼んでいます。聖賢と呼ばれる存在は、その煩悩から隠(かく)れず、真正面からその煩悩を見つめることで叡智を得て、遂には俗世間の束縛・迷い・苦しみから抜け出し、悟りを開いてと聖賢となった。その一人が、仏陀(釈迦)と呼ばれています。

 さて手放し方の例をいろいろご紹介してみました。どの方法がいい・悪いはありません。これがオールマイティというものでもありません。あなたなりの手放し方を大切にしてください。いつも自分の感覚・感性を信頼して自分にしっくりくる方法で手放すことが大切に思います。
 「感情はしっかり感じて、感じたら手放す…」これが出来るようになったら、感情による執着から解放され、「いま」というひとときを存分に生きることが出来るようになるのではないでしょうか。そして何よりも人生がシンプルになり、その上、自分にとって“心地いい人生”を引き寄せ始めることでしょう。

*次回のコラムは2023年10月20日前後の予定です。

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