Column 2014 No.3
私が指導しているセミナーのひとつは「親業訓練講座」という講座名です。ずっと昔、私自身が生徒としてはじめてこの講座を受講したいと思ったとき、実はこの“訓練”という名称に少なからず抵抗を覚えた記憶があります。訓練!?何を叩き込まれるんだろう・・・みたいな一種の緊張を感じたものです。
ところが参加してみたら何も叩き込まれることはなかったし、一切強制されることもなかった・・・。ただ、知らず知らずに子どもの心を傷つけるコミュニケーションをとってきたこれまでの自分に気付き、臨床心理学に由来した新しいコミュニケーションの形を学習し、その方法を練習し実践し身に付けていく。何度も何度も練習をする・・・。ただそれだけで私をはじめ参加したお母さん(お父さん)方が少しずつ力量がついてきて、その結果、周りの人との関係、子どもとの関係が目を見張るように変わっていく。
それはまるで魔法のように思えたものです。“コミュニケーションの訓練”で人間関係が変わりうるのだという事実は、私にとってはとても衝撃的なことでした。だから今、親業のこの“訓練”というネーミングは私にはとてもとても大切に思えるのです。
名刀づくり・名器づくり・銘酒作り等々…の達人。 野球・水泳・スケート・ゴルフ等々…の名プレイヤー。 私たちは表舞台での彼らの人智を超えた神わざとも思えるわざに、ただ酔いしれていますが、実はその裏では想像を絶するような地道な修錬(訓練)が重ねられていることは周知の通りです。決して屈しない精神力で、厳しい負荷をかけながらの並々ならぬ訓練が、実は神わざとも思えるような美しい作品、美しい演技、そしてプレイへと昇華しているわけです。“訓練”なくして身に付くものは恐らくこの世には何ひとつ無いでしょう。
ところが思考・感情さえも実は無意識の“訓練の結果”だと理解している人は案外少ないのではないでしょうか。たとえば怒りの感情をすぐに現わす人があります。その人の育ちの背景には実は多くの事情があり、子ども時代から親あるいは周りの人から(勿論色々な形はありますが)多く怒りの感情で接しられています。それは子どもにとって強力なモデリングとなって、怒るという感情の構えが徐々に強固になっていきます。無意識レベルの訓練だからです。その人にとって苦しかった痛み(トラウマ)はやがて大人になると、怒りの感情として周りに発散(昇華)する結果になり、それがまた訓練となって怒りに達するハードルはますます低くなっていきます。 これは逆に、自分にとって好ましい感情も、意識化し練習をすることで身につくという証明でもあります。
“思考”も訓練しだいで変化し、その結果人生も変わってくる
のだということを多くの知識人も唱え始めています。
ひとときブームとなった、五日市 剛さんはこんなことを言っています
「ありがとう!感謝します!という言葉を唱えているとあなたの運命は魔法のように変わってきます」・・・・と。
斉藤一人さんも同じことを言っています
「ツイてる!ツイてる!と言っていれば必ずツイてきます」・・・・と。
この人たちが言っていることは確かに手に入るものだと私も思います。ただすぐに手に入る人と、なかなか手に入らない人とがあるとは思います。
その違いは何なのでしょうか。メッセージが長くなりましたので
この続きは次回のコラムにゆずります。
次回のコラムの更新は2月下旬の予定です
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