感謝の心が人を育て、感謝の心が自分を磨く
ステイーブ・ジョブズ
ステイーブ・ジョブズ
Column 2018 No.57
「ありがとうございます」という感謝の言葉の深遠さは、聖人をはじめ賢者、知識人の多くが語っています。
「ありがとう」は漢字で書くと「有り難う」となり、意味は“有り難し”、つまり「今、あなた様に親切にして頂きましたが、あなた様のこのご親切は、決して当たり前に有るものではなく、有り難き(有ることはとても難しい)ことなのです。“有り難きことなのに、有り難きご親切、誠にありがとうございます”」…というのが“ありがとうございます”の本来の意味合いなのです。
こう考えると、私たちの「ありがとうございます」という“感謝の言葉”には深い精神性とエネルギーが宿っているように思います。コラム52で感謝の奇跡を取り上げましたが、“有り難きこと”に感謝している人々にとって、その人に起き湧くことは、決して奇跡では無く、当然のことなのかもしれません。
世界一過酷なモータースポーツ競技と言われるダカール・ラリーで、世界最多連続出場33回。世界最多連続完走20回…という二つのギネス記録を持つ、現在もなお現役の菅原義正氏(76歳)のメッセージです。
「…僕は“感謝”という言葉を大切にしていましてね。スポンサーさんは勿論ですが、車や大地にも感謝しています。一生懸命走ってくれてありがとう!場所を使わせてもらってありがとう!…って。そうすると教えてくれるんです。この先もう少し行くと深い川があるとか、溝があるとか…。勿論自分がしっかり目を開けて周りを見ていないとダメですよ。感謝の気持ちをもって、よく観察していると、大地がそうやって教えてくれるんですよ。逆を言えば、感謝の気持ちがないと完走できない。必ずしっぺ返しが来ます…」(出典:月刊誌“致知”)
菅原氏のこのメッセージが、まっすぐに私に伝わってくるのは、私自身これまで生きてきて、人・動物…は勿論、宇宙そしてすべての自然、すべての物体…等々にも実は“意識”があるのではないか…という確信に近いものを持っているからです。その存在に、私の心(意識)を向けて、愛の言葉を掛けたり、感謝の言葉をかけると、菅原氏と同様、確かに何かしら答えてくれた…という体験を幾度もしているからです。
天才的なプロ野球選手であり、現在米大リーグ選手として目覚ましい業績を伸ばし続けているイチロー選手。彼がバッターとして立つとき、背筋をまっすぐに伸ばし、右手でバットを垂直に立てる…。彼のその動作を見ると、彼の次の言葉をいつも思い出します。
「このバットの木は、自然が何十年もかけて育てています。僕のバットはこの自然の木から手作りで作られています。グローブも手作りの製品です。一度僕がバットを投げたとき、非常に嫌な気持ちになりました。それからは、自然を大切にし、作ってくれた人の気持ちを考えて、僕はバットを投げることも、地面に叩きつけることもしません。プロとして道具を大事に扱うのは、当然のことです…」
バットを垂直に立て、そのバットを真摯に真っすぐに見つめる…彼のその特殊なポーズは、彼の“バットへの感謝の儀式”なのだ…と、私は受けとめています。感謝の思いや感謝の言葉には言霊(言葉に内在する神秘的な力)が宿っていると言われます。彼の、野球への無限とも思えるエネルギーも、そして業績も、レーサー菅原氏と同様、万物への敬虔な感謝の姿勢が底辺にあるからではないか…と、私にはそう思えるのです。
最後に私の親業講座の受講者Yさんの事例を、ご本人の了解のもとにご紹介致します。
「…講座から帰宅して、その夜、思い切って夫に、これまでの感謝の気持ちを伝えたのです(20年ぶりにビールのお酌もしたりして)すると、夫は大変驚いていましたが、翌日メールで“20年間の仕事や職場での苦労がすべて癒されたような気がしました…”と言って、とても喜んでくれました。夫への感謝のメッセージは…気恥ずかしくて、思ったことの半分も言えなかったのですが、こんなに喜んでもらえ、気持ちがストレートに伝わるとは…今さらながら驚くとともに、親業に出逢えてよかった!としみじみ思いました…」
全てのことに感謝しなさい。これがキリスト・イエスにあって、
神があなた方に求めておられることです。
テサロニケ第1 5章18節
私たちを取り巻くすべての美、気付かれないような美に
感謝の心を持ちなさい。太陽の光、夕焼け、星々、雲、樹木、
そして人々に感謝の心を持ちなさい。
オショウ(インドの宗教者)
感謝の心が高まれば高まるほどに、
それに正比例して幸福感が高まっていく。
松下幸之助
日本の「ありがとうございます」という“感謝の言葉”の意味合いは、英語の“サンキュウ”を含め、他のどの国の言葉にもきちんと当てはまるものが無い、と言われています。つまりいずれの外国語にも訳されないニュアンスを含んだ“感謝の言葉”なのです。
「ありがとう」は漢字で書くと「有り難う」となり、意味は“有り難し”、つまり「今、あなた様に親切にして頂きましたが、あなた様のこのご親切は、決して当たり前に有るものではなく、有り難き(有ることはとても難しい)ことなのです。“有り難きことなのに、有り難きご親切、誠にありがとうございます”」…というのが“ありがとうございます”の本来の意味合いなのです。
こう考えると、私たちの「ありがとうございます」という“感謝の言葉”には深い精神性とエネルギーが宿っているように思います。コラム52で感謝の奇跡を取り上げましたが、“有り難きこと”に感謝している人々にとって、その人に起き湧くことは、決して奇跡では無く、当然のことなのかもしれません。
世界一過酷なモータースポーツ競技と言われるダカール・ラリーで、世界最多連続出場33回。世界最多連続完走20回…という二つのギネス記録を持つ、現在もなお現役の菅原義正氏(76歳)のメッセージです。
「…僕は“感謝”という言葉を大切にしていましてね。スポンサーさんは勿論ですが、車や大地にも感謝しています。一生懸命走ってくれてありがとう!場所を使わせてもらってありがとう!…って。そうすると教えてくれるんです。この先もう少し行くと深い川があるとか、溝があるとか…。勿論自分がしっかり目を開けて周りを見ていないとダメですよ。感謝の気持ちをもって、よく観察していると、大地がそうやって教えてくれるんですよ。逆を言えば、感謝の気持ちがないと完走できない。必ずしっぺ返しが来ます…」(出典:月刊誌“致知”)
菅原氏のこのメッセージが、まっすぐに私に伝わってくるのは、私自身これまで生きてきて、人・動物…は勿論、宇宙そしてすべての自然、すべての物体…等々にも実は“意識”があるのではないか…という確信に近いものを持っているからです。その存在に、私の心(意識)を向けて、愛の言葉を掛けたり、感謝の言葉をかけると、菅原氏と同様、確かに何かしら答えてくれた…という体験を幾度もしているからです。
天才的なプロ野球選手であり、現在米大リーグ選手として目覚ましい業績を伸ばし続けているイチロー選手。彼がバッターとして立つとき、背筋をまっすぐに伸ばし、右手でバットを垂直に立てる…。彼のその動作を見ると、彼の次の言葉をいつも思い出します。
「このバットの木は、自然が何十年もかけて育てています。僕のバットはこの自然の木から手作りで作られています。グローブも手作りの製品です。一度僕がバットを投げたとき、非常に嫌な気持ちになりました。それからは、自然を大切にし、作ってくれた人の気持ちを考えて、僕はバットを投げることも、地面に叩きつけることもしません。プロとして道具を大事に扱うのは、当然のことです…」
バットを垂直に立て、そのバットを真摯に真っすぐに見つめる…彼のその特殊なポーズは、彼の“バットへの感謝の儀式”なのだ…と、私は受けとめています。感謝の思いや感謝の言葉には言霊(言葉に内在する神秘的な力)が宿っていると言われます。彼の、野球への無限とも思えるエネルギーも、そして業績も、レーサー菅原氏と同様、万物への敬虔な感謝の姿勢が底辺にあるからではないか…と、私にはそう思えるのです。
最後に私の親業講座の受講者Yさんの事例を、ご本人の了解のもとにご紹介致します。
「…講座から帰宅して、その夜、思い切って夫に、これまでの感謝の気持ちを伝えたのです(20年ぶりにビールのお酌もしたりして)すると、夫は大変驚いていましたが、翌日メールで“20年間の仕事や職場での苦労がすべて癒されたような気がしました…”と言って、とても喜んでくれました。夫への感謝のメッセージは…気恥ずかしくて、思ったことの半分も言えなかったのですが、こんなに喜んでもらえ、気持ちがストレートに伝わるとは…今さらながら驚くとともに、親業に出逢えてよかった!としみじみ思いました…」
素敵な夫婦関係の決め手は「ありがとう」のたったひとこと
斉藤 茂太
「ありがとう」
返信削除これまでメールでひらがなを使っていましたし、言葉で言う時もひらがなのありがとうを言っていました。メールで「有り難う」の文字を見ると何か特別な気持ちになります。
当たり前じゃないことを相手にしていただいた。
自然や動物に関しては当たり前ではなく存在してくれている。
それにたいしての「有り難う」・・・・・・・・深いです。
私には当たり前だと思ってることがたーーーーくさんあります。
有り難う に込められた日本語だけの思い。
これから ありがとう を 有り難う に変えてみようと思います。
言葉にするときも 有り難う の文字をイメージしてみようと思います。
大きく変容していきそうな予感がします。
有り難うございました。
MOONさま
削除「…"有り難う"の文字を見ると何か特別な気持ちになります…」と、MOONさんは書いて下さっていましたね! まさに "有り難きこと" に感謝していく日本のこの感謝の言葉には 深い精神性を感じますよね!さらにMOONさんは「…言葉にするときも "有り難う" の文字をイメージしてみようと思います。大きく変容していきそうな予感がします…」とおっしゃっています! 私もそう信じている人の一人です。
私が真にお伝えしたかったことを 真っ直ぐに受け止めて下さって 本当に有り難うございました。嬉しかったですよ!