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人は変わることができる
茂木 健一郎
Column 2024 No.129
脳科学者である茂木氏は「脳科学から見ると“人は変わることができる”ということこそ事実です」と述べています。色々な脳科学者が書いている脳に関する書籍を読んで、脳の使い方によって人は確かに変わることができるのだ…という信念を私自身も持っています。しかし脳といえども、勝手に私たちを変えることは決して出来ません。
脳は私たちの身体の指令塔ですが、指令を出すのはやはり私たち本人です。あくまでも自分と自分の人生の主役は私たち自身です。だから“自分は変わることはできない”と決めている人は決して変わることは出来ないでしょう。茂木氏も「“私はなりたい自分になれる”と信じること、希望を持つことこそが、あなたのこれからの道を大きく開いていきます…」と述べています。
あなたの能力に限界を加えるものは
他ならぬあなた自身の思い込みである
ナポレオン・ヒル
私たちには“個人”の中での思い込み“日本人”としての思い込み“人類”としての思い込みが、根強くあります。例えば、人生は自分の思うようにはならないものだ。頑張らないとものごとは成就しない。人類は運命に左右される儚い存在だ…等々、限りない思い込みに埋没しています。怖いことですが私たちの脳は思い込みのままに私達の人生を、ひいては人類の行方を決めていきます。私達はその思い込みに気づき、様々な観点から見直してみる…その検証は急務です。
“人は変われる”という事実を生かしていくと、
脳は感情や記憶の中心となる回路を創り変え、
身体全体にダイナミックな変容を起こします
茂木 健一郎
“人は変われない”という視点から“人は変わることができる”に視点を変えていくことで、私たちの脳は“変われるよ”という思考回路に創り変えてくれるということです。わくわくしますね。しかし私たちの“変われない”という思考から“変われる”という思考に、方向転換することはなかなか容易ではないのかもしれません。
私が長い間カウンセリングの仕事をしてきて感じていることがあります。多くの方が表面上は「変わりたい!」と思ってこの場に見えるのですが、お話を伺う限りでは“変わりたい”と同じ熱量で“変わりたくない”の感情が見え隠れしているのです。例えば「私はダメな人間です。変わりたいのです。成長したいのです」と言いながら、毎回毎回、その原因を他者のせいにしたり、いかに自分が可哀そうな人間であるかを、エンドレステープのように話し続けます。つまりアクセルとブレーキを同時に踏んでいることに気づかず、同じ位置にいて前に進めないでいるのです。しかし、すべて自分の責任において、自分が変わるしかない…と本気で気づかれた時から、はじめて、その人とその環境は見事に変わっていきます。
心がすべてである。あなたは自分の考えた通りのものになる
仏陀(釈迦)
エネルギーは、私たちが心や目(意識)を向けている方向に流れる…とヨガでは伝えています。自分が本当に望むものにしっかり注目ができたときに、本当に欲しい人生が手に入るというわけです。過去を悔やんだり、自分の不幸を他者のせいにしたりすることでエネルギーを分散してしまうと、欲求が不明確になって、その結果それが手に入り難くなっていくのです。
「クレスキンの暗示効果」というゲームをご存知でしょうか。円形の図面を準備して、図の中心点を通る縦線・横線を引きます。円外側の縦線上下に“できる・できる”、横線左右に“できない・できない”と書いた図面と、5円玉の穴に糸を付けたものを準備します。その糸の先を持って図形の中心点の上でコインをつるします。そして例えば、これからあなたがやりたいと思う趣味とか仕事を思い浮かべて「できる!」と念じてみます。不思議ですが、コインは無意識に「できる」と書いてある言葉の方向の上下に動き始めます。次にやりたい同じことを思い浮かべて「できない!」と念じてみるのです。するとコインは左右の「できない」の方向にゆっくり方向転換して動き始めます。
先ほどのカウンセリングの場でよく起こる「変わりたい・変わりたくない」と同時に念じたらどうなるだろうと試してみました。するとコインはピタッと円の中心に止まったままになりました。興味深いですね。これを考案したのはカナダの奇術師クレスキンで、人間の暗示(想念)が無意識のうちに身体に反応するためだと述べています。エネルギーは意識が向かう方向に流れる…想像以上に私たちの“想念の威力”が理解できるひとつの実験です。遊び感覚で試してみて下さい。
世界にただひとりの私をどんな私に仕上げていくのか。
その責任が私であり、皆さん一人ひとりなんです
東井 義雄(教育者・僧侶)
なりたい自分になるためのポイントを纏めてみます。
*なりたい自分の姿をできるだけ具体的に明確にする
*そうなれる価値がある自分である…と信じる
*不安恐怖・罪悪感・思い込み(価値判断)を手放す
*アクセルとブレーキ (なりたい・なりたくない) を一緒に踏まない
罪悪感・過去からの思い込み・不安恐怖などに気づき、それらの思考の片寄りを取り払っていくことで、欲しい現実を引き寄せたいという本気の力が湧いてきます。私たちは人生に何度も何度も躓くものです。しかし決して諦めないで“なりたい自分になるのだ!”と心を定めていくと、磁力のように望むものを強力に引き寄せていける力が私たちにはあるのです。これが「引き寄せの法則」(コラムNo120)の原則でもあります。諦めたくなった時、私達の内面にあるエネルギーを信じて、お互いに、もう一歩前に進んでみませんか。
あきらめる一歩先に、必ず宝がある
ナポレオン・ヒル
*次回のコラムは2024年3月20日前後の予定です。
「脳は勝手に私たちを変えることは決して出来ない」
返信削除私たちの脳は私たち自身が指令を出すことに忠実に創り変えてくれてるんですね。
これまで私に忠実に一緒に歩いて来てくれた脳にこれから先はアクセルとブレーキを一緒に踏んで混乱させることなく不安、恐怖、罪悪感、価値判断のない心で明確な発信をして楽しんで進みたいと思います。
有り難うございました。
MOONさま
削除いつも有難うございます。返信が遅れました。
そうですね。やはり自分の人生の主役は、自分自身です。司令塔に指令を出せるのは自分自身ですよね。
おっしゃっている通り ”変わりたい.変わりたくない”のように、アクセルとブレイキを同時に踏んでしまうと、脳も混乱してしまいますよね。脳が私たちの希望を明確に判断し、受けとってくれるようにシンプルにまっすぐに届けていきたいものですね。
その為にも「自分の価値」と「私は変われる」を信じて、決して諦めないで、やはり毎日をワクワクと生きていきたいものですね。