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Column 2021 No.102
このフレーズは、日本で3人目に認められた全盲の弁護士、大胡田 誠 氏が司法試験に何度か失敗して、受験をこのまま続けるべきかどうかを深刻に迷っているとき、大胡田氏の母堂が彼に伝えた言葉です。“あなたが一番答えを知っているのよ。あなたの感度を信頼して決めなさい”…と伝えたかったのだと思います。“心が温かいと感じるほうを…”と示唆した母堂の感性の豊かさに心打たれました。頭で判断するよりも、自分の心で感じた方が自分にとっての真実が見える…ということを理解している人なのでしょう。
私たちにもなかったでしょうか。理屈で考えて当然の選択をしたと思っているのに、なぜか気持ちがざわつく…。そんなとき、本当はどうしたいの?…と再びハートに訊くと、本当はこうしたい…と答えがきて、選択し直すと「そうそう!これこれ!」と、気持ちがすっと落ち着く。こんな経験はないでしょうか。
いちばん大切なことは 自分自身の心の声や直観に従う勇気をもつことです
スティーブ・ジョブズ
私の祖父は、自分の気持ちを何よりも大切にすることを、心を込めて私に伝えてくれました。自分の胸に手を当てて「答えはすべてここにあるんだよ。決して外には無いんだ…」(コラムNo85)と。“答えはすべて自分の中にある…”その感じ方が徐々に腑に落ちてきた私は、道に迷った時には自分の感度を信頼して、自分からくる答えを待ちました。すると必ず答えは来ました。充分自信があるわけではないけれど、正直に自分の答えに従って生きてみました。もちろん思い通りに起動するばかりではありませんでしたが、自分が選択した答えだから、いつも生きている実感がありましたし、失敗から学ぶこともできました。
古(いにしえ)から人間には五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)以外に“第六感”という動物的勘がある…と言われています。何の脈絡もなく心がざわつくので急いで帰宅してみたら親が倒れていて助けることができた…。何となく乗る気にならなかった飛行機が墜落して命拾いした…。いわゆる“虫の知らせ”“予知力”“気配”…のような表現をされる能力です。これらは人間に本来備わっている能力で、直感を信頼して生きている人は、特にその能力は高いと思われます。
“第六感”は動物勘と言われるだけに、ある動物にみられる秀でた勘には驚かされます。目的地に向かって迷わず空を飛ぶ渡り鳥。地震の直前に騒ぎ立てる動物や魚類。地磁気の異常や電磁波を感知できることがその要因のようですが、私たち人間にもその感度はある筈ですが、いつの間にか鈍ってしまいました。
以前のコラムにも書きましたが、自分の心や感情を無視しつづけると、感度はどんどん鈍り、その声はやがて聞こえなくなってしまいます。そうやって一人ひとりに与えられている天与の能力である大切な「勘」や「感度」を私たちは封印してしまったのです。
たいていの人は、本当は自分が何が欲しいのか心の中で分かっています。
人生の目標を教えてくれるのはその直感だけ。
ただそれに心と耳を傾けない人が多すぎるのです
バーバラ・ブラハム
自身の感性への信頼がベースにあってこそ真の自立です。私たちが自分の感性をもう一度取り戻して(封印を解いて)それに信頼を置くようになったら、マスメディアや周りからの情報を、ただ鵜呑みにはしないでしょう。一人ひとりの中にある感性を信頼し始めると、ものごとの真実が見えはじめてくるからです。すべての人の中にそれが起動し始めると、世界を席巻したコロナも真の終息を見せるでしょうし、政治も経済も健全な秩序をもって整っていくことでしょう。現実を変えることは並大抵ではありません。しかし人類一人ひとりのこうした意識の変革、つまり真の自立こそが大きく社会を変えていくエネルギーとなるのです。
直感とは“自分の内より教えられる”ということです
ジョセフ・マーフィー
「自己実現」へのプロセス(欲求段階)を唱えた米国の心理学者アブラハム・マズローは “人は一人残らず、内面奥深くに高次の自分を持っていて、無意識だが、それに統合するべき自己実現を目指して、一つひとつの階段をあがっているのだ”…と説いています。私たち一人ひとりの中にあるその高次の自分は、すべての答えを持っている…ということを、私たちは無意識レベルで知っているのです。だから私たちはそこに統合すべく、自己実現を目指して真摯に生きている存在なのです。
学ぶことは本当に大切ですが、答えはすべて外にあると思っていると、どんどん自分軸から逸れ、感度は鈍り、真実の自分から離れていきます。マーフィーが言うように“自分の内面”に尋ねれば、その答えは必ず来るのです。今起っている問題を本当はどうしたいのか。一度しかない自分の人生において本当は何がやりたいのか…。
自分からくる答を生きてみることは、高次の自分に一歩一歩近づいていくためのとても大切な訓練です。またそれが「自己実現」に向かう重要な要素(ポイント)でもあるのです。多くの先達・識者…はそれらのことを知っており、答えを外にばかり求めることを警告し、自身の感性を取り戻すことの重要性を唱えています。
あなたが目的地なのに なぜ旅を続けるのですか
賢者のことば
返信削除「迷った時には自分の心が温かいと感じるほうを選びなさい」の一文がとてもしっくりきました。「自分の感性(感度)への信頼」、本気でそうありたいです!
また、これで多分大丈夫!と思ってその行動を迷いなくしたら結果も成功だった経験がわたしにもあります。大丈夫!と思えるまで準備したから、成功したのでしょう。きっと高次の自分が大丈夫っていってくれたのでしょう。
多くの先達、識者‥たちが直感の大切さについて語っていたことを、下村先生が紹介してくださったおかげで知ることができました。自分の心の声、直感、第六感、自分の内より教えられる、あなたが目的地、勘、感度‥。
高次の自分に一歩一歩近づいていくためのとても大切な訓練は、自分からくる答えを信頼して生きてみること。自分からきた答えだから、たとえ思うように起動しなかったとしても、失敗から学んだことが叡智となって自分を守ってくれるのですね。
自分の胸の奥深くに高次の自分がちゃんといて、すべての答えを持っているんだな。もしも迷ったときには、心が温かいと感じるほうが自分の真実の答えなんだな。今回も自分を信じて歩んでいく勇気がいっぱいもらえました!ありがとうございました!
もふピヨAkiさま
削除自分の感性(感度)を信頼しなさい…と伝えられた、大古田氏の母上のメッセージは本当に心に沁みますよね。もふピヨさんも共感して下さっていますように、先達、識者も示してくれる通り、自分からくる心の声、直感、第六感、自分の内から教えられる、自分自身が実は目的地…等々の観点!本当に凄いことですよね!
そうです!そうです!自分から来る答えを生きてみることは、私たちの奥深くにある高次の自分に、一歩一歩近づいていくとても大切な訓練であり、自分から来る答えを生きることこそ実感ある人生であり、仰っているように成功も例え失敗も叡智となって、自分の魂を成長させてくれるのですね!
もう余計な旅をする必要はないんですよね。いつも自分自身の感性を信頼して選択をし、自分の心が歓ぶことを選択し、高次の自分により近づいていくことこそが大切なんですよね!
私が本当に伝えたいと思うことを、そのままに受け取って下さっており、まさに感服致します。本当に有難うございました!
学ぶことは大切だけど···知識を持った自分に尋ね自分からの答えで生きることはもっと大切なんですね。
返信削除自分にしかわからない自分のこと。
いくら自分を語っても自分の外には伝え切れないことがたくさんあるし誤解が生まれることもある。
アドバイスを求められたとしても最終的に決めるのはその人自身。自分のアドバイスを選択されなくてもその人の決定を尊重する。お互い、自分から来た答えが真実の答えなのだから·····。依存も恨みもない世界。
迷った時は自分の心が温かいと感じる方を選ぶことを重ね自立し、世の中の変容に関わって生きたいです。
MOONさま
削除学ぶことは大切だけれど、自分にとっての真の答えは自分の中にあるので 自分に尋ねると”内より教えられる”…ということが起こるのですね。
おっしゃるように アドバイスを求められても AさんにはAさんの答、BさんにはBさんから来る答えを尊重して差し上げることは その方の自立の援助にもなり、愛の形でもあると思います。
ほんと!大胡田さんの母堂が示された「迷ったときには自分の心が温かいと感じる方を選びなさい」というメッセージは 私たちにとっても 真実溢れる指針となりますね! おっしゃるようにどんな世の中の変容にも 大切な感度のあり方ですよね。
いつも有難うございます!